Flight Note
フライト情報 & 搭乗記
- 窓から見たい景色
- 煙をたなびかせる活火山と、椰子に縁取られたエメラルドの入り江
- おすすめの店
- JICA関西(旧 JICA兵庫食堂)
- 次に食べたい料理
- 次は豚肉入りのトゥルクか、ココナツ煮のシンボロへ。
葉を開くと、すりおろした根菜が餅のようにみっしりと固まり、ココナツの甘い香りが湯気とともに広がった。もっちりとした食感は芋とも餅とも違い、噛むほどに滋味が出る。大皿を囲んでみなで切り分ける料理と聞いて、この一体感のある一皿の意味が腑に落ちた。
Food Data
料理データ
今日の機内食候補
すりおろし根菜をココナツと葉で包み焼く、国民食。
キャッサバ生地で豚肉を包み蒸す、腹持ちのよい携行食。
すりおろし芋を島キャベツで巻き、ココナツで煮る郷土料理。
一皿の物語
ラプラプの表の顔は、すりおろした根菜をココナツクリームと合わせ、葉に包んで地中窯で焼き上げた、もっちりとした国民食。けれど裏側には、八十を超える島々がそれぞれの根菜と葉で少しずつ違うラプラプを作る多様性があり、祝い事で大皿を囲んで皆で分け合う——分かち合いの島の食という顔がある。
なぜこの土地で生まれたか
バヌアツの食卓は、南太平洋に散らばる島々で、タロやヤムなどの根菜とココナツを生かして育まれた。石焼き窯で作るラプラプや魚介料理が中心で、島ごとに驚くほど多様性がある。英仏植民地の影響も受け、バナナやパパイアなど南国の果実も豊富だ。神聖な飲み物カバを嗜み、祝い事では大皿料理をみなで分かち合う文化が息づいている。
生活の知恵
根菜をすりおろして葉で包み焼けば、少ない具でも一族を満たす大皿料理になる。ココナツクリームが根菜に濃厚な旨みとコクを与え、油や調味料をほとんど必要としない。地中窯は一度の火で大量に焼き上げ、燃料を無駄なく使う。島にあるものだけで満腹と祝いを両立させ、大皿で分かち合う、豊かな知恵が生きている。
SkyMeal式レシピ
タロ芋…600g(すりおろし・代替:さといも)、ココナッツクリーム…200ml、塩…小さじ3/4、バナナ葉…適量(代替:アルミホイル)、好みの具(鶏または魚)…150g(小さめ)
すりおろしたタロに塩とココナッツクリーム半量を混ぜる。バナナ葉(またはホイル)に薄く油を塗り、生地を1〜2cm厚に広げる。具を散らし、残りのココナッツクリームを回しかける。しっかり包んで耐熱皿にのせ、180℃のオーブンで60〜70分、中央が固まるまで焼く。少し休ませてから切り分けて供する。
本場は熱した石の地中窯で葉ごと焼き、独特の香りをまとう。日本版はオーブンとホイルで、すりおろし根菜のもっちり感とココナツのコクを味わえる。
SkyMealスコア
- うまさ
- 3/5
- 異国感
- 4/5
- コスパ
- 3/5
- ファーストクラス映え
- 2/5
- 日本で食べやすさ
- 1/5
根菜のもっちり感は親しみやすいが、バヌアツ料理に日本で出会う機会はほぼ無く、手作りが唯一の道に近い。