SkyMeal お皿の上の、世界旅行。

SM-005

SkyMeal Flight 5: アラブ首長国連邦へ行く

砂漠の遊牧の記憶と、海を渡ったスパイスが、一皿で握手する。

From
東京
To
アブダビ
Time
約11時間
Meal
タリード

※画像はイメージです

Flight Note

フライト情報 & 搭乗記

窓から見たい景色
砂漠に突き出す摩天楼と、ペルシャ湾の青いラグーン
次に食べたい料理
次は米料理マチブースか、デーツとカルダモンコーヒーへ。

スパイス煮込みを吸ったパンを口に運ぶと、砂漠の乾きと海の交易が同時に立ち上がる。派手なドバイのイメージの裏に、こんなに慎ましく滋味深い一皿があるのかと、少し嬉しくなった。

アラブ首長国連邦の国旗

Food Data

料理データ

今日の機内食候補

タリード(Thareed/Tharid)

薄いパンに肉と野菜の煮込みを注ぐ、断食明けの定番パン・シチュー。

バラリート(Balaleet)

カルダモン香る甘い細麺に薄焼き卵をのせる湾岸の朝食。

マドゥルーバ(Madrouba)

米を崩して粥状に仕上げる、鶏とトマトの温かい一皿。

一皿の物語

タリードの表の顔は、薄いパンにスパイス煮込みを注いだ素朴なパン・シチュー。けれど裏側には、断食明けに疲れた体を最初に迎える一皿として、砂漠の民が何世代も受け継いできた滋養と祈りの意味がある。

なぜこの土地で生まれたか

UAEの食卓は、砂漠と海のあいだで育った。ラクダと羊を追う遊牧の食に、ペルシャ湾を渡ってきたインドの米とスパイス、アラブのデーツとコーヒーが重なる。真珠採りと交易で栄えた港町の記憶が、カルダモン香るコーヒーや米料理マチブースに残っている。ラマダンのイフタール(断食明けの食事)が今も食文化の中心にあるのは、食が信仰と分かちがたく結びついているからだ。

生活の知恵

古いパンも捨てない。硬くなった薄パンをちぎってスープに浸せば、タリードという立派な一皿に生まれ変わる。米を崩して粥状にするマドルーバは、少ない鶏でも家族を満たす。乾燥ライムやカルダモンという保存の効く香りが、質素な素材を「湾岸の味」に引き上げる。

SkyMeal式レシピ

SkyMeal式 タリード(アラブ風パン・シチュー)

鶏もも(または骨付きラム)…300g、玉ねぎ…1個、にんにく…1片、生姜…10g、トマト…200g、トマトペースト…大さじ1、にんじん…100g、じゃがいも…200g、ズッキーニ…100g、クミン…小さじ1、ターメリック…小さじ1/2、塩…小さじ1、水…600ml、薄いパン(ピタ等)…120g

鍋で玉ねぎ→にんにく・生姜を炒め、肉を加え表面を焼く。スパイス・トマト・ペーストを加え1分炒め、水を入れ沸騰後アクを取る。にんじん・じゃがいもを加え弱火25分、途中でズッキーニを加えさらに10分。塩で味を整える。器にちぎったパンを敷き、熱いスープと具を注いで浸して供する。

1人前 約400円から 約60分

本場はエミラティ・スパイスBZARと乾燥ライムが香りの軸。日本版はクミンとターメリックで代えても、パンに浸す食べ方で湾岸の入口までは十分に寄せられる。

SkyMealスコア

17/25
うまさ
4/5
異国感
4/5
コスパ
4/5
ファーストクラス映え
3/5
日本で食べやすさ
2/5

スパイス煮込みをパンで受ける滋味深さ。中東料理店で近い味に出会えるが、UAE専門は稀。