Flight Note
フライト情報 & 搭乗記
- 窓から見たい景色
- 砂漠に突き出す摩天楼と、ペルシャ湾の青いラグーン
- おすすめの店
- アラブ首長国連邦パビリオン レストラン
- 次に食べたい料理
- 次は米料理マチブースか、デーツとカルダモンコーヒーへ。
スパイス煮込みを吸ったパンを口に運ぶと、砂漠の乾きと海の交易が同時に立ち上がる。派手なドバイのイメージの裏に、こんなに慎ましく滋味深い一皿があるのかと、少し嬉しくなった。
Food Data
料理データ
今日の機内食候補
薄いパンに肉と野菜の煮込みを注ぐ、断食明けの定番パン・シチュー。
カルダモン香る甘い細麺に薄焼き卵をのせる湾岸の朝食。
米を崩して粥状に仕上げる、鶏とトマトの温かい一皿。
一皿の物語
タリードの表の顔は、薄いパンにスパイス煮込みを注いだ素朴なパン・シチュー。けれど裏側には、断食明けに疲れた体を最初に迎える一皿として、砂漠の民が何世代も受け継いできた滋養と祈りの意味がある。
なぜこの土地で生まれたか
UAEの食卓は、砂漠と海のあいだで育った。ラクダと羊を追う遊牧の食に、ペルシャ湾を渡ってきたインドの米とスパイス、アラブのデーツとコーヒーが重なる。真珠採りと交易で栄えた港町の記憶が、カルダモン香るコーヒーや米料理マチブースに残っている。ラマダンのイフタール(断食明けの食事)が今も食文化の中心にあるのは、食が信仰と分かちがたく結びついているからだ。
生活の知恵
古いパンも捨てない。硬くなった薄パンをちぎってスープに浸せば、タリードという立派な一皿に生まれ変わる。米を崩して粥状にするマドルーバは、少ない鶏でも家族を満たす。乾燥ライムやカルダモンという保存の効く香りが、質素な素材を「湾岸の味」に引き上げる。
SkyMeal式レシピ
鶏もも(または骨付きラム)…300g、玉ねぎ…1個、にんにく…1片、生姜…10g、トマト…200g、トマトペースト…大さじ1、にんじん…100g、じゃがいも…200g、ズッキーニ…100g、クミン…小さじ1、ターメリック…小さじ1/2、塩…小さじ1、水…600ml、薄いパン(ピタ等)…120g
鍋で玉ねぎ→にんにく・生姜を炒め、肉を加え表面を焼く。スパイス・トマト・ペーストを加え1分炒め、水を入れ沸騰後アクを取る。にんじん・じゃがいもを加え弱火25分、途中でズッキーニを加えさらに10分。塩で味を整える。器にちぎったパンを敷き、熱いスープと具を注いで浸して供する。
本場はエミラティ・スパイスBZARと乾燥ライムが香りの軸。日本版はクミンとターメリックで代えても、パンに浸す食べ方で湾岸の入口までは十分に寄せられる。
SkyMealスコア
- うまさ
- 4/5
- 異国感
- 4/5
- コスパ
- 4/5
- ファーストクラス映え
- 3/5
- 日本で食べやすさ
- 2/5
スパイス煮込みをパンで受ける滋味深さ。中東料理店で近い味に出会えるが、UAE専門は稀。