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Food Data
料理データ
今日の機内食候補
砕き小麦と肉の生地に肉を詰めて焼く、国民的な一品。
揚げピタにひよこ豆とヨーグルトを重ねる砕きパン料理。
ぶどうの葉に肉と米を包んで煮込む詰め物料理。
一皿の物語
キッベの表の顔は、砕き小麦と肉を練った生地に肉を詰めた国民的な一品。けれど裏側には、ラグビーボール形に成形する繊細な手仕事があり、その出来映えで料理人の腕が測られる——世界最古級の食文化が誇る、職人技という顔がある。
なぜこの土地で生まれたか
シリアの食卓は、人類最古の都市文明の一つが栄えたレバントの地に根ざす。とりわけ古都アレッポは、シルクロードの要衝として世界屈指の美食で知られた。オリーブ油と香辛料を多用し、フムスやタブーレ、キッベといったメゼ(前菜)の小皿を豊かに並べる。地中海、トルコ、アラブの食が幾層にも重なる。内戦で多くが失われたが、難民となった人々が世界各地でその味を守り続けている。
生活の知恵
砕き小麦を肉に混ぜれば、少しの肉でも団子や生地に嵩を増やせる。硬くなったピタは揚げてヨーグルトと重ね、砕きパン料理ファッテフに生まれ変わる。ぶどうの葉に米と肉を包めば、少量で大皿の詰め物料理になる。乏しい素材を小麦とパンで膨らませ、豊かに見せる知恵が生きている。
SkyMeal式レシピ
ブルグル(砕き小麦)…100g、牛ひき肉(赤身)…450g、玉ねぎ…1個、松の実…20g、オールスパイス等のスパイス…小さじ1、植物油…小さじ2、塩…小さじ3/4、黒こしょう…少々
ブルグルは水で15分戻して絞る。外側用にひき肉300g・玉ねぎ50g・スパイス・塩半量をフードプロセッサで練る。具は油で玉ねぎ100gを炒め、ひき肉150gと松の実・残りの塩こしょうで炒める。耐熱皿に外側生地の半量→具→外側生地を重ねる。菱形の切り込みを入れ、180℃で35〜40分焼く。
本場は手で成形して揚げる繊細なキッベ。日本版は天板で焼く方式にすれば、砕き小麦と肉の香ばしさで手軽にレバントの味になる。
SkyMealスコア
- うまさ
- 4/5
- 異国感
- 3/5
- コスパ
- 4/5
- ファーストクラス映え
- 4/5
- 日本で食べやすさ
- 3/5
砕き小麦と肉の香ばしさは親しみやすい。中東料理店も各地にあり、メゼとともに楽しめる。