SkyMeal お皿の上の、世界旅行。

SM-062

SkyMeal Flight 62: サウジアラビア王国へ行く

聖地とデーツの国で、香辛料の米と羊が大皿の上でひとつになる。

From
東京
To
リヤド
Time
約13時間(乗継)
Meal
カプサ

※画像はイメージです

Flight Note

フライト情報 & 搭乗記

窓から見たい景色
赤い砂漠に立つ摩天楼と、ナツメヤシの緑のオアシス
次に食べたい料理
次はミルクで炊く白い粥サリーグか、砕き小麦のジャリッシュへ。

香辛料をまとった米に、ほろりとほどける鶏。レーズンの甘みとアーモンドの香ばしさが加わって、一皿で完結する満足感がある。皆で一つの皿を囲み手で分け合うという歓待の作法を思うと、大皿の意味が腑に落ちた。

サウジアラビア王国の国旗

Food Data

料理データ

今日の機内食候補

カプサ(Kabsa)

香辛料で炊いた米に鶏や羊を乗せる、サウジ代表の大皿料理。

サリーグ(Saleeg)

鶏出汁とミルクで炊く白い粥状ライス。ヒジャーズの家庭料理。

ジャリッシュ(Jareesh)

砕き小麦を煮る粥。国民食に指定された滋味深い一品。

一皿の物語

カプサの表の顔は、香辛料で炊いた米に肉を乗せた華やかな大皿料理。けれど裏側には、砂漠の遊牧の民が客を迎える最大限のもてなしとして、皆が一つの皿を囲み右手で分け合う——歓待こそが名誉という、アラビアの掟がある。

なぜこの土地で生まれたか

サウジアラビアの食卓は、イスラム教の聖地を擁する砂漠の王国の、遊牧と交易の伝統に根ざす。ナツメヤシ(デーツ)とアラビックコーヒーで客をもてなし、羊肉と香辛料で炊いた米カプサが宴の中心にある。ラクダ肉や平焼きパンも親しまれる。禁酒のもとで、コーヒーとデーツの文化が洗練された。ラマダンの断食明けイフタールは、家族と地域が集う最も大切な食の時間だ。歓待と信仰が、食卓と分かちがたく結びついている。

生活の知恵

香辛料と一緒に米を炊けば、少しの肉でも香り高い大皿のごちそうになる。砕き小麦と肉をひたすら煮て練るジャリッシュやハリースは、乏しい素材を長時間かけて滋味深い粥に変える保存と滋養の知恵だ。デーツは保存が効き、もてなしの甘味にもエネルギー源にもなる。砂漠の恵みを香りと手間で豊かに変える知恵が生きている。

SkyMeal式レシピ

SkyMeal式 カプサ(アラビア風スパイス炊き込みご飯)

鶏もも肉(骨付き)…400g、バスマティ米…200g、玉ねぎ…1/2個、トマト…1個、にんにく…1片、にんじん…80g、トマトペースト…大さじ1、植物油…大さじ1と1/2、水または鶏だし…350ml、カルダモン・シナモン・クローブ・ターメリック…各少々、塩…小さじ3/4、レーズン・ロースト アーモンド…各20g

米は洗って20分浸水する。鍋で油を温め玉ねぎを炒め、鶏を入れて表面を焼く。にんにく・スパイス・トマト・トマトペーストを加え2分炒める。水を注ぎ鶏に火が通るまで15分煮て、鶏を取り出す。鍋に米・塩・にんじん・レーズンを加えて平らにし鶏を戻す。沸騰後弱火で12〜15分炊き、10分蒸らしてアーモンドを散らす。

1人前 約400円から 約60分

本場は乾燥ライムや専用のカプサスパイスが香りの軸。日本版も市販スパイスで、カルダモンとシナモンを効かせれば砂漠の大皿の味になる。

SkyMealスコア

18/25
うまさ
4/5
異国感
3/5
コスパ
4/5
ファーストクラス映え
4/5
日本で食べやすさ
3/5

香辛料の炊き込みご飯は万人向けで満足感が高い。中東料理店で近い味に出会え再現も容易な優等生。