SkyMeal お皿の上の、世界旅行。

SM-164

SkyMeal Flight 164: モロッコ王国へ行く

円錐の土鍋でじっくり蒸し煮する、香辛料香る煮込みタジン。

From
東京
To
マラケシュ
Time
約18時間(乗継)
Meal
タジン

※画像はイメージです

Flight Note

フライト情報 & 搭乗記

窓から見たい景色
アトラス山脈を背にした赤い土壁の街と、香辛料が山と積まれた迷宮の市場
次に食べたい料理
次は祝宴のパイ、パスティラか、滋養のスープ、ハリラへ。

蓋を開けると、スパイスとレモンの香りが湯気とともに立ちのぼり、鶏はほろりと骨から外れるほど柔らかかった。塩漬けレモンの独特の酸味とオリーブの塩気が、煮込みに複雑な奥行きを与える。少ない水で蒸し上げる砂漠の知恵を思うと、この一鍋に凝縮された工夫の深さに感心した。

モロッコ王国の国旗

Food Data

料理データ

今日の機内食候補

タジン(Tagine)

円錐の土鍋でじっくり蒸し煮する、香辛料香る煮込み。

パスティラ(Pastilla)

鶏とアーモンドを薄皮で包み焼く、甘塩っぱい祝宴のパイ。

ハリラ(Harira)

豆と肉のスープ、ラマダンに欠かせない滋養の一杯。

一皿の物語

タジンの表の顔は、円錐形の蓋を持つ土鍋で、肉や野菜を香辛料とともにじっくり蒸し煮した、しっとり柔らかな煮込み。けれど裏側には、水の乏しい大地で蓋の内側に水分を循環させ、少ない水で素材を蒸し上げる砂漠の知恵があり、塩漬けレモンとオリーブが独特の酸味を添える——マグリブの香りを封じ込める食という顔がある。

なぜこの土地で生まれたか

モロッコの食卓は、クスクスやタジンを代表に、クミンなどのスパイスと塩漬けレモン・オリーブを多用して育まれた。ベルベル・アラブ・フランスの影響を受け、甘いミントティーや平焼きパンが日常に根づく。羊肉や魚介、豆と肉のスープ・ハリラも親しまれる。土鍋タジンでじっくり火を通す調理と、香辛料を重ねる技が、マグリブの豊かな食文化を象徴している。

生活の知恵

円錐形の土鍋タジンは、蓋の内側で水分を循環させ、少ない水でも素材を柔らかく蒸し上げる、水の乏しい大地の知恵だ。硬い羊肉も弱火で長く煮ればとろける。塩漬けレモンは余ったレモンを保存しつつ独特の酸味を生み、オリーブが塩気を添える。豆と少しの肉でハリラを作り大人数を満たす。素材を無駄なく生かす工夫が生きている。

SkyMeal式レシピ

SkyMeal式 チキンタジン(塩レモンとオリーブの煮込み)

鶏もも骨付き…320g(2本)、玉ねぎ…200g(薄切り)、にんにく…1片、グリーンオリーブ…60g、塩漬けレモン…1/2個、オリーブ油…20ml、生姜・ターメリック・サフラン…各適量、コリアンダー…適量、水…120ml、塩・こしょう…適量

鶏に塩・こしょう・生姜・ターメリックを揉み込み10分置く。鍋に油を熱し、鶏を皮目から軽く色づけて取り出す。同じ鍋で玉ねぎとにんにくをしんなりするまで炒める。水120ml・サフラン・塩漬けレモンの皮・鶏を戻し、蓋をして弱火で25〜30分、鶏が74℃に達するまで煮る。オリーブとコリアンダー、レモン果肉少々を加えてひと煮する。

1人前 約350円から 約50分

本場は円錐形のタジン鍋で水分を循環させて蒸し煮する。日本版は厚手の鍋と落とし蓋で代用しても、塩レモンとオリーブの酸味でマグリブの味になる。

SkyMealスコア

18/25
うまさ
5/5
異国感
3/5
コスパ
3/5
ファーストクラス映え
4/5
日本で食べやすさ
3/5

香辛料の煮込みとして日本でも人気。モロッコ・中東料理店で出会いやすく、家庭でも作りやすい。