Flight Note
フライト情報 & 搭乗記
- 窓から見たい景色
- なだらかな盆地に広がる新しい街と、周囲を囲む緑の山々
- おすすめの店
- 現在調査中
- 次に食べたい料理
- 次は薄層のフリヤか、ラムのカセロール、タヴェ・プリズレニへ。
薄い生地の層をフォークで割ると、ヨーグルトのしみたクレープがしっとりほどける。何層も重ねる手間を思うと、一口の重みが違う。若い国の祝いの席で、女たちが交代で焼き続ける姿が見えるようだった。
Food Data
料理データ
今日の機内食候補
薄い生地を何層にも重ねて焼く、花びらのような祝いの料理。
肉やチーズ、ほうれん草を詰めて焼くパイ。
ラムとナス、ピーマンを重ね焼きするカセロール。
一皿の物語
フリヤの表の顔は、薄い生地を何層にも重ねて焼き上げた花びらのような料理。けれど裏側には、一層焼いてはクリームを塗り、また一層——を延々と繰り返す気の遠くなる手仕事があり、祝いの席に集う女たちが交代で焼き続ける、共同体の絆という顔がある。
なぜこの土地で生まれたか
コソボの食卓は、バルカン半島で最も新しく独立した国の、若く力強い暮らしに根ざす。オスマン帝国の500年の支配が残したグリル肉やパイ料理ブレク、ヨーグルト、濃いトルコ式コーヒーが日常にある。肉と乳製品、季節の野菜が中心で、羊や子牛の煮込みが祝いの膳を彩る。アルバニア系住民が多く、素朴で温かい家庭料理と、コーヒーとラキヤを囲む語らいの時間を大切にする。
生活の知恵
薄い生地とヨーグルトだけで、時間をかければ豪華に見えるごちそう、フリヤになる。フィロ生地に安いほうれん草とチーズを包めば、腹持ちのいいパイ、ピテに。羊肉も野菜と重ねて焼けば、少量で家族分のカセロールになる。乏しい素材を手間と重ねで豊かに見せる知恵が生きている。
SkyMeal式レシピ
フィロ生地…6枚、ほうれん草…200g、フェタチーズ…100g、卵…1個、プレーンヨーグルト…50g、オリーブ油…大さじ1と1/2+塗り用、塩…小さじ1/3、黒こしょう…少々
ほうれん草に軽く塩をふって水気を絞る。ボウルでほうれん草・砕いたフェタ・卵・ヨーグルト・こしょうを混ぜる。型に油を塗り、フィロを1枚ずつ敷いて都度油を薄く塗る。中央に具を広げ、残りのフィロで覆い表面に油を塗る。190℃のオーブンで25〜30分焼き、10分休ませて切り分ける。
本場は自家製の薄い生地で焼く。日本版は市販のフィロ生地で代えても、ほうれん草とフェタの塩気でバルカンのパイの味になる。
SkyMealスコア
- うまさ
- 4/5
- 異国感
- 3/5
- コスパ
- 4/5
- ファーストクラス映え
- 3/5
- 日本で食べやすさ
- 1/5
フィロのパイは親しみやすく再現も容易だが、日本に専門店はほぼ無い。家庭で作る楽しみが中心。