SkyMeal お皿の上の、世界旅行。

SM-015

SkyMeal Flight 15: イラン・イスラム共和国へ行く

ザクロとクルミとサフラン——ペルシャの詩情が、鍋の底の焦げに宿る。

From
東京
To
テヘラン
Time
約12時間(乗継)
Meal
フェセンジャン

※画像はイメージです

Flight Note

フライト情報 & 搭乗記

窓から見たい景色
雪を頂くアルボルズ山脈と、その裾に広がる大都市の灯
次に食べたい料理
次はサフランライスのチェロウケバブか、ハーブ煮込みゴルメサブジへ。

クルミのコクとザクロの酸味が、鶏の旨みを包んで押し寄せる。甘いのか酸っぱいのか、旨いのか——分類を拒む深さがある。詩と庭園を愛でた帝国の美意識が、この一皿の濃厚さに宿っている気がした。

イラン・イスラム共和国の国旗

Food Data

料理データ

今日の機内食候補

フェセンジャン(Fesenjan)

ザクロ糖蜜とクルミで鶏を煮る、甘酸っぱく濃厚な宮廷風煮込み。

チェロウ・ケバブ(Chelow Kebab)

サフランライスに串焼き肉を添える、イランの国民食。

ガルメ・サブジ(Ghormeh Sabzi)

ハーブをたっぷり使う、独特の香りと酸味の煮込み。

一皿の物語

フェセンジャンの表の顔は、ザクロとクルミで鶏を煮た濃厚で甘酸っぱい宮廷風の煮込み。けれど裏側には、ナッツと果実の糖蜜という保存食を組み合わせ、肉が少なくても深い満足を作り出す、砂漠と山の国の緻密な計算がある。

なぜこの土地で生まれたか

イランの食卓は、二千五百年の帝国の記憶と、詩と庭園を愛でる美意識に満ちている。米は一粒ずつ立つように炊かれ、鍋底にできる香ばしいお焦げタフディグは奪い合いの的だ。サフランの香り、ザクロの酸味、ハーブの青さ——どれも「バランスと調和」を尊ぶペルシャ料理の哲学を映す。客人を米と煮込みでもてなす食卓は、厳しい国際環境の中でも変わらない、この国の誇りだ。

生活の知恵

米を美しく炊けば、それだけでごちそうになる。ハーブをどっさり炒めて煮込めば、少しの肉でも香り高いシチュー、ゴルメサブジができる。クルミと果実の糖蜜という保存の効く素材が、鶏一枚を宴の一皿に変える。乾燥ライムやサフランの香りで、質素さを豊かさに転じる知恵が生きている。

SkyMeal式レシピ

SkyMeal式 フェセンジャン(鶏のザクロ・クルミ煮込み)

鶏もも…350g、クルミ…200g(よく挽く)、玉ねぎ…1個(みじん)、ザクロ糖蜜…120ml、水…400ml、砂糖…小さじ2(好みで)、ターメリック…小さじ1/3、シナモン…少々、塩…小さじ1

クルミをフードプロセッサでペースト状にし、油をひかず弱火で5分乾煎りする。別鍋で玉ねぎを炒め、鶏を加え色づける。クルミ・ターメリック・水を加え弱火で20分。ザクロ糖蜜・砂糖・シナモン・塩を加え、さらに15〜20分、とろみが出るまで煮る。ご飯(できればサフランライス)と供する。

1人前 約450円から 約60分

本場はザクロ糖蜜の酸味と一粒ずつ立つ長粒米が命。日本版もザクロ糖蜜さえ手に入れば、クルミのコクとともにペルシャの宮廷の味にぐっと近づく。

SkyMealスコア

20/25
うまさ
5/5
異国感
4/5
コスパ
3/5
ファーストクラス映え
5/5
日本で食べやすさ
3/5

甘酸っぱく濃厚な唯一無二の味。ペルシャ料理店も各地にあり、特別な日にふさわしい一皿。