Flight Note
フライト情報 & 搭乗記
- 窓から見たい景色
- 地中海に面した白い階段の街と、その奥に広がる砂の大地
- おすすめの店
- ラ メゾン ド クスクス
- 次に食べたい料理
- 次はタジンの煮込みか、甘いミントティーとナツメヤシへ。
クスクスの粒がスープを吸って、口の中でほろりとほどける。ハリッサの辛味が羊の脂を締める。手間の塊のようなこの粒を、金曜ごとに囲む家族の姿まで見えてきて、素朴なのに豊かだと感じた。
Food Data
料理データ
今日の機内食候補
セモリナの生麺を蒸し、鶏とひよこ豆の白いソースで和える麺料理。
青小麦フリーケと肉・豆のトマトスープ。ラマダンの定番。
ちぎった薄パンに羊とひよこ豆のトマト煮込みをかける名物。
一皿の物語
クスクスの表の顔は、ふんわり蒸したセモリナに煮込みをかけただけの日常食。けれど裏側には、粗い粉を手で転がし何度も蒸して粒を立てる、母から娘へ受け継がれた気の遠くなる手仕事がある。
なぜこの土地で生まれたか
アルジェリアの食卓は、地中海とサハラの境界に立つ。先住のベルベル人が育てたクスクスを土台に、アラブの香辛料、オスマンの甘味、フランスの製菓技術が層をなして重なった。ハリッサの辛味とオリーブ油、羊と魚介、デーツの甘さ——どれも「征服され、混ざり合ってきた土地」の記憶だ。金曜にクスクスを囲む習慣は、混交の歴史の中で守られた家族の時間でもある。
生活の知恵
一粒の穀物を無駄にしない。硬くなった薄パンはちぎってトマト煮込みに浸し、シャクショウハという一皿に変える。若い青小麦フリーケや挽き割り小麦を使えば、少ない肉でも滋味深いスープが立つ。ハリッサという安い辛味ペーストひと匙で、質素な煮込みが一気に「その土地の味」になる。
SkyMeal式レシピ
クスクス(プレクック)…150g、鶏もも…300g、玉ねぎ…1個、にんじん…1本、ズッキーニ…1本、ひよこ豆(水煮)…80g、トマトペースト…大さじ1、ハリッサ…小さじ1、クミン…小さじ1、塩…小さじ1、水…600ml、オリーブ油…大さじ1
鍋で油を熱し玉ねぎと鶏を炒め、トマトペースト・スパイス・塩を加える。水・にんじん・ひよこ豆を入れ20分、ズッキーニを加えさらに10分煮る。クスクスは同量の熱湯(塩少々・油少々)を注ぎ蓋をして5分蒸らし、フォークでほぐす。皿にクスクスを盛り、煮込みと汁をかけ、ハリッサを添える。
本場は粗いセモリナを何度も手で蒸して粒を立てる。日本版は市販クスクスで代えても、ハリッサとクミンの香りで北アフリカの入口までは十分に届く。
SkyMealスコア
- うまさ
- 4/5
- 異国感
- 3/5
- コスパ
- 5/5
- ファーストクラス映え
- 3/5
- 日本で食べやすさ
- 3/5
野菜と香辛料のバランスがよく、市販クスクスで手軽に再現できる。辛味の調整も自在で優等生。